レールパックQ&A
Q:「レールパック」とはどのようなものですか?
A:
鉄道のきっぷとクーポンがセットになった旅行商品です。
その多くは往復きっぷと宿泊クーポンがセットになったタイプですが、
日帰り入浴や食事、買い物などに使えるクーポンとセットになった日帰り往復タイプ、また、「ぷらっとこだま」のようにドリンク券とセットになった片道タイプもあります。
Q:「レールパック」はどこから発売されていますか?
A:
大手の旅行会社が企画して発売しています。もっとも力を注いでいるのは、JTB・日本旅行の2社で、全国展開しています。次に需要の多そうな区間を中心に発売しているのが近畿日本ツーリストやトップツアー、阪急交通社など。「びゅう」やJR東海ツアーズなどのJR系は自社のエリアを中心に企画しています。それらが企画・実施している商品を積極的に代理販売しているのが、グランシャリオツアーズ、沖縄ツーリスト、タビックスジャパンなど。ネット専用サイトでは、Yahoo!トラベル、Travel.jp、トラベルコちゃんが比較的熱心です。
Q:「レールパック」は誰でも使えるのですか?
A:
基本的に誰でも使えます。購入のための資格も一切要りません。ただし年齢制限があり、15歳以下は単独で申し込むことができない(大人に同行する場合は問題なし)など、商品によって規定があります。
Q:「レールパック」は「ツアー」とも呼ばれていますが、団体行動が必要なのでしょうか?
A:
「ツアー」と呼ばれるのは、旅行会社の「募集型企画旅行」という団体旅行の一種であることに由来します。ほかに「セットプラン」とか単に「パック」と呼ばれることもあります。
仕組みは、旅行会社があらかじめ列車の座席とホテル・旅館の部屋を「団体」という名目でまとめて仕入れて、通常より割り引いて個人に販売しているというものです。したがって、実質的にはまったくの個人旅行であり、添乗員も付きませんし団体行動を強要されることも一切ありません。
Q:「レールパック」は1人でも使えるのでしょうか?
A:
もっとも多いのは2人以上出発が条件になったものですが、ビジネスプランを中心に1人から受け付けてくれるプランもたくさんあります。ただし地域差があり、たとえば広島発ならば名古屋・東京方面は1人出発可能だが、京阪神方面は2人以上出発以上でないとダメなど、個々の出発地と目的地によって決まっています。しかし、この条件は徐々に緩和されているのも事実で、かつて2人以上出発が条件だった東京発の「日帰り1day大阪」や「日帰り1day名古屋」が1人出発可能に変わった例もあり、今後の改変に期待といったところです。
Q:「レールパック」は全国から発売されているのでしょうか?
A:
はい。北海道から九州各地から各方面に向けて発売されています。ただ、北海道発九州方面など、鉄道移動の需要が見込めない区間には設定されていません。
Q:「レールパック」は最寄駅から利用できますか?
A:
プランによって出発・帰着駅が決まっています。おおむね、そのエリアの中心駅である場合が大半ですので、そこまでは別にきっぷを用意する必要があります。首都圏・名古屋・京阪神・福岡などの大都市は、都区内や市内のエリア内の駅なら出発・帰着が可能です。
Q:「レールパック」は普通にきっぷを買う場合と比べてどれくらい安くなりますか?
A:
区間によって異なりますが、20〜30%くらい割り引かれているのが標準です。たとえば、東京―広島間や東京―秋田間、博多―大阪間など、航空機との競合が激しい区間では、条件によっては40%ほどの割引になっているようなものもあります。
Q:「レールパック」と、チケットショップの回数券とはどちらが安いですか?
A:
基本的に「レールパック」のほうが安いです。東京―新大阪間を普通車指定席で往復した場合を例にとると、チケットショップの回数券が2000円程度の割引であるのに対し、「レールパック」ですと7000〜8000円割り引かれるのが標準です。人数がまとまったり、バーゲン期間に該当したりすると、1万円以上安くなる場合もあります。
Q:「レールパック」で新幹線以外の列車にも乗れますか?
A:
区間によりますが、新幹線の走っていないところは特急列車を使うレールパックが設定されています。また、東京―四国・山陰、大阪―東北、東北―東京などでは寝台特急利用のレールパックがあって、夜行列車にも安く乗れます。「カシオペア」「北斗星」「トワイライトエクスプレス」が使えるレールパックも発売されています。
Q:宿泊付きの「レールパック」は、最大何日間まで延ばせますか?
A:
プランによりますが、7日間もしくは14日間が標準です。なかには1泊2日限定とか2泊3日限定というものがあって、それらは決められた日数以外の行程は組めませんが、むしろこちらのほうが少数派です。
Q:宿泊付きの「レールパック」で1泊だけパンフレットに記載されたホテルに泊まって、残り
を親類の家に泊まるというようなことはできますか?
A:
ほとんどのプランはできます。「レールパック」の基本的な概念は、往復の交通と宿1泊分がセットになっているというだけで、旅行日数と宿泊回数が連動するものではありません。ですから、初日:目的地へ移動して○○ホテル泊、2日目〜4日目は友人宅泊、5日目に帰宅、というプランが可能になるのが原則です。この旅行形態を「飛び泊」といいます。
さらに、パンフレットに記載されているホテルが1泊目でなければいけない決まりはありませんから、○○ホテル泊が3日目に来ても良いし最終日でも構いません。
また、レールパックの延泊料金よりも楽天やじゃらんなど、ネット申し込みの料金が安ければ、残りの宿泊は遠慮なくそちらで手配してください。
Q:普通にきっぷを買うよりも「レールパック」のほうが安い場合、往復の列車だけをきっぷ
代わりに使って宿泊をキャンセルすることはできますか?
A:
宿泊をキャンセルすることはできませんが、泊まらずに済ませることはできます。つまり、チェックインとチェックアウトだけをして「外泊」する格好にすれば良いのです。実際に部屋で寝ているかどうかのチェックは誰もしません。
Q:たとえば3人で首都圏から京都へ「レールパック」を使って旅行する場合、
1人は東京駅、1人は新横浜駅、1人は小田原駅から乗って現地で合流、
同じホテルの3人部屋に宿泊することはできますか?
A:
1人出発が認められていて、東京〜小田原間の各駅が出発・帰着駅の選択肢に入っているプランならできます。旅行会社のプランによっては千葉駅と大宮駅が選択肢に加わる場合があります。関西地区なら米原〜相生間の各駅、中京地区なら豊橋〜岐阜羽島間の各駅相互に利用できるプランが多くあります。この旅行形態を鉄道旅行なびでは「合流離散」と呼びます。
しかし首都圏発着の場合、1人だけが三島駅で合流離散といったケースは認められていません。あくまでも、決められたエリア内での取り扱いになります。この場合は、2人が東京駅・新横浜駅出発帰着のレールパックで、ホテルは3人部屋、1人が三島⇔京都間の普通きっぷを購入、という形になります。
2人以上出発の場合は、2人単位の合流離散が可能です(まれに、1人単位での対応可能なプランもあります)。たとえば、4人のうち、2人が東京駅発着、2人が新横浜駅発着で4人部屋に宿泊する場合、などです。
Q:たとえば関西から東京へ「レールパック」を使って旅行する場合、
ゆきは勤務先近くの新大阪駅から乗って、初日の宿泊地に近い東京駅下車、
かえりは最終日の滞在先、新宿に近い品川駅から乗って、自宅に近い京都駅に帰着
ということはできますか?
A:
関西発なら「トーキョー☆ブックマーク」や各社から発売されているビジネスプランなど、関西発着プラン以外でも多くのレールパックで可能です。逆に、東京・品川・新横浜・小田原の各駅から、京都・新大阪・新神戸の各駅間でも、同じことが可能なプランもたくさんあります。申し込み時に、そのとおりオーダーすれば受け付けてくれます。
Q:たとえば東京から広島への「レールパック」を使って旅行する場合、新大阪で途中下車
することはできますか?
A:
残念ながらできません。「レールパック」のほとんどは、出発地と目的地の単純往復が基本です。
ただしすべて不可能というわけではありません。いくつか例を挙げますと、東京発天橋立方面のレールパックならば京都駅で、東京発仙台経由山形方面のレールパックならば仙台駅で、大阪発長崎方面のレールパックならば博多駅で途中下車、またはストップオーバー(24時間以上の滞在、つまり宿泊も可能ということ)が認められているようなプランもあります。
Q:片道新幹線、片道航空機が使えるプランはありますか?
A:
結構あります。鉄道旅行なびでは、そのようなプランのことを「レール&フライトパック」と呼んでいます。東京発だと北海道・四国・九州のほか、中国・山陰方面でも「レール&フライトパック」が発売されており、さらに寝台特急も選択肢に入ってますから、ゆきに仕事が終わってから東京駅へ駆けつけて寝台特急で目的地へ向かって翌日朝から丸一日行動、翌日以降のかえりは航空機でサッと帰宅、という効率的なスケジュールを組むことができます。その場合でも、季節によっては新幹線・航空機とも、普通に買うよりも大幅に割り引かれます。
Q:「レールパック」は、どこで申し込めますか?
A:
旅行代理店の店頭でできます。自社で企画・実施する商品だけでなく、提携関係があれば異なる旅行会社のレールパックも申し込みができます。たとえば、「びゅう」の窓口でJTBの「出張応援価」が申し込める、といった具合です。市中や私鉄の拠点駅、または郊外のショッピングモールにある旅行会社の店頭でも受け付けていますので、JRの駅が遠い場合などでも不自由することはありません。
Q:「レールパック」は何日前までに申し込む必要がありますか?
A:
店頭販売でもっとも多いのが、前日締め切り。「びゅう」では地域によって2日前のエリアや、7日前締め切りなどさまざまです。山陽・山陰、九州、北陸などの一部の商品は当日でも受け付けています。ネットでは、会社や商品によって3日〜7日前締め切りといったところです。フライトパックの締め切りは7〜10日前なので、それよりは好条件です。
Q:店頭で申し込むときの手順は?
A:
旅行会社に行って申し込みたい商品を伝えると、「団体旅行申込書」を渡されますので、それに必要事項を書き込みます。旅行するのが個人でも「レールパック」は規定で団体旅行の扱いになりますのでこのような形態になりますが、普通にきっぷを買うのと実質的に何ら変わることはありませんから安心してください。申込書を提出して代金を現金なりクレジットカードなりで決済すると、発券の作業に取り掛かってくれます。少し時間がかかることも多いので、時間がないときなどはクーポン類を宅配便などで送ってもらいましょう。
Q:ネットで申し込むときの手順は?
A:
それぞれのサイトで、手順どおりに手続きを済ませるとメールで受付受理の報せが届きます。そして、代金をクレジットカードや振込みで払い込んだのち、翌日か翌々日くらいにクーポンが宅配便などで送られてきます。あとは出発時にそれを持って出るだけです。
Q:「レールパック」はみどりの窓口で申し込めますか?
A:
みどりの窓口では受け付けていません。JRの主要駅ならば多くの場合、旅行センターがみどりの窓口に隣接していますので、そこで申し込みます。
Q:乗る列車や区間を変更できますか?
A:
ほとんどの場合、出発まで1回に限り可能です。ただし、変更するには申し込んだ旅行会社の支店に出向く必要があります。ネットで申し込んだ場合は、予約センターに電話で申し出て手元のクーポンを返送、変更後の新しいクーポンの到着を待ちます。手数料などは一切かかりませんが、列車や種別、クラスによって旅行代金が変わる場合は差額の支払、または返還を受けることになります。なお、限定列車のプランでほかの選択肢がないような場合は変更できないこともありますので、ビジネスなど予定の変更が予想されるケースでは変更可能なプランの申し込みをおすすめします。
Q:指定された列車に乗り遅れた場合はどうなりますか?
A:
「レールパック」の種類によって後続の自由席に乗れるものと、一から買いなおさねばならないものに別れます。実例をあげると、日本旅行企画・実施の首都圏発「宿コレクション中四国へ行こう!」は後続の自由席OK、「JRのぞみで行く広島・岡山・山口・香川」は一から買いなおし。JTB企画・実施の関西発「出張名人」は後続の自由席OK、同じ「トーキョー☆ブックマーク」でも通常はOKだが廉価版の「トーキョー☆ブックマークスペシャル」は一から買いなおし。などと、プランごとに異なりますので、その都度確認しましょう。一般的にレギュラープランは自由席OK、普通よりも割引率の高いものは買いなおしの傾向があります。ただ、指定席を予約しているのにほかの自由席に乗るということは、混雑時に自由席のきっぷを買って乗る人1人を立たせることになりますから、可能な限り避けるのがエチケットです。
Q:たとえば、東北方面の「レールパック」で本来なら上野駅帰着だけど大宮駅で下車す
ることはできますか?
A:
ルール上はできません。しかしこのケースでは、大宮駅は上野駅の手前になりますから、ほとんどの場合は乗務員や駅員の判断で黙認されます。なお、大宮―東京間の乗らなかった分の差額返金はありません。逆に東京駅まで乗りたいようなケースでは、乗り越す区間のきっぷを新たに買ったものとして精算すれば問題ありません。
Q:事故や故障、災害などで列車が遅れたり運休したりした場合はどうなりますか?
A:
後続の列車や翌日の列車、迂回乗車などへの振替措置があります。これは普通のきっぷと同じで、列車変更が一切不可能なプランでも大丈夫です。要するに運行側の都合で正常に機能しなかったときの救済はちゃんと行われるということです。列車が完全に運休してしまって、ほかの交通機関を別途運賃を支払って帰着したような場合は、交通費に相当する部分の払いもどしが受けられます。手続きは申し込んだ旅行会社に出向くことになります。
Q:出発後に帰着日を延長、または短縮することはできますか?
A:
できません。旅行日数の変更は一切認められません。
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