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鉄道旅行の基礎知識 −意外な鉄道のアドバンテージ−今の時代、幸いにも航空機(ヒコーキ)や高速バス、自家用車(クルマ)、フェリーといった利便性の高い交通手段が発達し、鉄道(電車)はその中の選択肢の一つとなりました。確かに、大都市圏における通勤・通学の交通手段としては、電車は今でも選択肢の最上位に位置されるでしょう。しかしながら、500キロ以上移動する場合は「速い」からヒコーキ、レジャーで家族旅行に出かける場合は「安くて便利」だからクルマ、という発想がまず思い浮かぶのが正直なところです。
電車はヒコーキより速い! ここでクイズを一問。 (1):羽田空港から広島空港行きの航空機を利用 正解は(2)。
新幹線に限った話かもしれませんが、鉄道は一般に認識されているよりもかなり速いのです。東京を起点に考えた場合、羽田空港までの距離にもよりますが、秋田・金沢・京阪神・岡山・広島はもちろん、九州の小倉でもトータルの所要時間ではいい勝負か新幹線の方が短いケースが見受けられます。 電車はクルマより経済的!! 鉄道は、人数分の運賃・料金が掛かるが、クルマは何人乗ってもガソリン代と高速道路料金だけですむから安上がりだ、という意見をよく耳にします。確かに「そのときの」出費だけで考えるとその通りかもしれません。しかし、自家用車というのは、ガソリン代と高速道路料金以外の費用がずいぶん掛かっているのです。たとえば、1ヶ月に一度程度しか遠出しないとすると、車両購入代金と車検費用の月割り分、自動車税、それに駐車場代を上乗せしてはじめて公正な費用比較となります。
しかも鉄道は自分で運転するストレスとは無縁の存在。要するに「運転手付き」なのです。もちろん、クルマは日常の買い物とか子供の送り迎えなど、ほかにも使い道がありますので、維持コストを丸々加算するのは無理があるかもしれません。しかし、このように考えると、鉄道は決して不経済な乗り物ではないことをご理解頂けるのではないでしょうか。 電車は高速バスより快適!
たとえば、博多〜長崎間では、JR九州の企画きっぷ「4枚きっぷ」を使えば1枚当たり2500円。これは、同じ区間を走るバスと同額です。 24時間体制で動く電車の有効な活用法 またまたクイズを一問。 (1):翌朝初発の航空機を利用 正解は(3)。 在来線は、24時間体制で動いているので、夜中の時間帯をうまく使って移動することが可能。「サンライズ瀬戸・出雲」の寝台は、ホテルのような個室でシャワーも付いており、ゆっくりくつろいで大事な明日に備えることができるでしょう。数が少なくなった夜行列車ですが、時には強い味方になることもあります。 ほかの交通機関と組み合わせるのも効果的 航空機、自家用車、バスに対して鉄道の有利性を書いてみましたが、決して他の交通機関を否定しているわけではありません。仮に、一般論からいえばもっとも鉄道が優位で効率的な手段であったとしても、お年寄りや足の不自由な人や乳児連れなどの場合などは、自家用車利用もやむをえませんし、ドライブが趣味でわざわざ自家用車を使う人を咎めるつもりもありません。第一、そのような権利は持ち合わせていません。 パーク&ライド利用のススメJR西日本、およびJR四国では、「パーク&ライド」というサービスを行なっています。これは、簡単にいえば、「駅まではクルマで、その先は新幹線や特急をご利用ください。そういった特定の利用形態の場合に限って、駅の駐車場を無料、または割引でご提供いたします。」という内容です。どこ方面のどこで発売されたきっぷを持っていれば適用されるとか、駐車料金が1日だけ無料になる、3日間までは無料、割引になるだけ、予約の可・不可など、条件は場所によって異なりますが、山陽本線の西高屋駅や山陰本線の長門市駅のように、新幹線の往復利用商品を持っていれば、旅行期間中無料というところもあります。また、山陰地区では、定期券と月極駐車場がセットになって、駐車料金が割引になる駅もあります。地球環境保護が叫ばれている今日、その流れに即した制度なのでしょう。将来的には、全国的に普及していくものと思われます。 あらゆる交通機関を組み合わせて南九州を旅行するたとえば東京在住の人が南九州を旅行するとします。まず、往復の交通手段ですが、鉄道ですと初発の「のぞみ」で出発し、「リレーつばめ」〜「つばめ」と乗り継いでも午後にしか着きませんが、航空機ならば片道のフライト時間はわずか1時間半。ここは迷うことなく速さで勝る航空機を選択。羽田空港には大きな駐車場がありますから、ラッシュ時に大きな荷物を抱えて混みあう電車やバスに乗るのは気が退けるので 自家用車を使って、時間に余裕を持って空港へ向かいます。往路は鹿児島空港に入り、鹿児島市内までは、乗換えなしで速くて快適なリムジンバスで。鹿児島市内の観光は、市内をくまなくネットワークする 路面電車と市内バスの一日乗車券を使ってめぐり、夕刻のJRで宿泊先の指宿へ。 2日目、レンタカーを利用、または観光タクシーをチャーターし、フットワークを生かして、知覧(ちらん)→桜島→霧島とドライブして霧島温泉泊まり。 3日目、レンタカー、または観光タクシーでえびの高原をドライブし、都城で乗り捨ててJRで宮崎へ。 4日目、青島経由飫肥(おび)往復。堀切峠の絶景を見たいから往路はバスを利用(JRのこの区間はトンネルで通過)。復路は時間に正確な JRで宮崎空港へ直行しそのまま帰京。空港から自家用車で帰宅。 重要なことは、それぞれの交通機関の性格と特徴を理解し、状況に応じた使い方をすることです。そうすれば、移動の目的がビジネスであれレジャーであれ、充実したものになるでしょう。なお、別のコーナーで説明する、各旅行会社が発売する「格安パッケージツアー」には、このようなさまざまな乗り物を選んで、組み合わせることのできる商品もあります。しかも、それらの乗り物の一部は割引価格。さらに、羽田空港周辺の駐車料金や、空港近くの指定のホテルでの出発前日からの前泊料金が割引になる場合もあります。詳しくは、「格安ツアーを使おう」ページにて。 |
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